【アミロイドと異種アミロイド】混合型認知症におけるメタアグリゲート形成と毒性発現
小野 賢二郎
所属：金沢大学医薬保健研究域医学系・脳神経内科学・教授
研究分担者
辻 まゆみ
所属：学校法人昭和大学
薬理科学研究センター
教授
アミロイド病の中でも認知症に関わるアミロイドβ (Aβ) とtau、αシヌクレイン (αSyn) のメタアグリゲート形成機構の解明を目的とします。複数の組み合わせ（単独または２、３種）からなる共凝集体の凝集能（オリゴマー形成能を含む）と細胞毒性を評価します。特に、細胞環境におけるオリゴマー形成をPICUP（光化学架橋）法で調べ、高い活性を示したメタアグリゲートについては生体高速AFM 解析に供します。またアルツハイマー病 (AD) 患者やパーキンソン病 (PD) 患者の生体試料存在下における、複数の組み合わせのメタアグリゲートの形成速度や形態観察を行うとともに、毒性発現との関連を調べることによって、真の毒性本体である病態メタアグリゲートの発見を目指します。最近、ADやPDなどの混合病理の存在と症状の多様性が注目されており、本研究成果は、神経変性疾患の新たなバイオーマーカーの確立や疾患修飾療法の開発につながることが期待されます。
- 研究協力者 篠原 もえ子
金沢大学医薬保健研究域医学系 脳神経内科学 准教授 - 研究協力者 疋島 貞雄
金沢大学大学院 医薬保健学総合研究科 医学専攻 大学院生